面接が終わったあと、
「うまく話せたはずなのに、ずっと表情が固かったかもしれない」
と、あとから気になってしまうことはありませんか。
こんにちは、採用に関わる仕事を10年ほどしている、はれまです。
今日は、ある面接のあとに、一緒に担当した面接官と話していて
「これは伝えてあげたいな」と思ったことを、お話しします。
結論:表情が固いだけで落ちることは、ほとんどありません
先に、いちばん気になっているところからお答えします。
表情が固い。それだけの理由で不合格になることは、ほとんどありません。
面接で見ているのは、これまでの経験や、任せられそうな仕事の範囲、
一緒に働いていけそうかどうか——そうした中身の部分です。
表情は、その判断材料のごく一部でしかありません。
ただ、ひとつだけ、表情が効いてしまう場面があります。
それは、能力が横並びのときです。
ここについては、あとで詳しくお話しします。
まずは、面接官が面接のあとに実際どんな話をしているのかから。
面接官は、終わったあとにこんな話をしています
先日、ある方の面接を、別の面接官と二人で担当しました。
面接が終わったあとのすり合わせで、その面接官がこう言ったんです。
「あの人、たぶん緊張してたんだと思うけど……顔の表情が変わらなくて、ちょっと機嫌が悪い、もっと言えば怒っているようにも見えたよね」
ご本人にはまったく悪気はありません。
むしろ真剣だったからこそ、表情が固まっていたんだと思います。
でも、受け取る側には「真剣さ」ではなく「不機嫌さ」として伝わってしまった。
これが、面接の怖いところです。
緊張すると、人は表情が消えます。
自分では普通にしているつもりでも、
相手からは「無表情=何を考えているか分からない=ちょっと怖い」と見えてしまう。
自分の体感と、相手に映る印象には、大きなズレがあるんです。
面接官は、面接が終わったあとにこうしたすり合わせをしています。
話題に出るくらいには、表情は見られている。まずはそこを知っておいてください。
それでも、その方は一次面接を通過しました
ここが、いちばんお伝えしたいところです。
表情のことが話題に出た。それでも、その方は一次面接を通過しました。
理由はシンプルで、経験も実力も十分にあったからです。
表情のことは気になったけれど、それを上回る中身があった。
だから、面接のあとに「今日は表情が固かったかもしれない」と落ち込んでいる方には、
まずこうお伝えしたいです。
それだけで結果が決まることは、ほとんどありません。
ただし、能力が横並びのときは、最後に「印象」が効く
ここからは、正直な話をします。
もし、経験も知識も能力も同じくらいの人が、何人もいたらどうでしょう。
そうなると、最後に効いてくるのが「印象」の部分です。
中身が拮抗していればいるほど、
「なんとなく話しやすそう」「一緒に働きやすそう」という、
ささいな差が結果を分けます。
表情ひとつで、本来受かるはずの人がマイナスを背負ってしまう
——それは、本当にもったいない。
中身で勝負したい人ほど、印象で足を引っ張られないようにしてほしいんです。
緊張すると、なぜ表情が消えてしまうのか
そもそも、なぜ緊張すると表情が固まるのでしょうか。
ひとつは、意識が「自分の中」に向いてしまうからだと思います。
・次に何を話そうか
・さっきの答えは、ずれていなかったか
・変なことを言っていないか
頭のなかがこれでいっぱいになると、
目の前の相手に反応する余裕がなくなります。
表情というのは、相手に向けて出るものです。
意識が自分の内側を向いているとき、外に出るものが止まってしまう。
つまり、表情が固い人は、性格が固いわけではありません。
そのときだけ、意識の向きが内側になっているだけです。
向きが変われば、表情も戻ります。
「少し大げさかな」くらいで、ちょうどいい
では、どうすればいいのか。
実は、冒頭の話をしてくれた面接官自身も、
「自分はあまり表情に出ないタイプだ」と言っていました。
だからこそ、こう意識しているそうです。
「上司や社外の人と話すときは、自分の中では少し大げさに笑ったり、リアクションをとったりするくらいで、ちょうどいいと思ってやっている」
これは、すごく実感のこもった言葉だと思いました。
自分で「ちょっとオーバーかな」と感じるくらいが、
相手にはやっと「ちゃんと反応してくれている」と伝わる。
表情に出にくい人ほど、この”上乗せ”が効きます。
面接の最中に、できること
難しいことをする必要はありません。
意識するのは、この3つで十分です。
・相手の話に、うなずく
・「なるほど」「はい」と、声に出して反応する
・質問されたら、まず少し表情をゆるめてから話し始める
とくに3つ目です。
質問された瞬間に「答えなきゃ」と身構えると、
固まった顔のまま話し始めることになります。
一拍おいて、少しだけ表情をゆるめる。それから話し出す。
たったこれだけで、「話しやすい人だな」という印象は大きく変わります。
「自然体」と「無表情」は、別物です
このブログでは、面接は無理にアピールせず自然体がいちばん、と何度か書いてきました。
「あれ、自然体がいいなら、リアクションは無理しなくていいんじゃ?」
と思った方もいるかもしれません。
ここは、はっきり分けておきたいところです。
・自然体=実績を盛らない、無理に自分を大きく見せない、ということ
・無表情=緊張で反応が固まって、相手に何も伝わっていない状態
この2つは、まったくの別物です。
中身は自然体で、表情はちゃんと開く。
これが理想です。
自然体というのは、「無反応でいい」という意味では決してありません。
オンライン面接では、「反応」がもっと効く
これは面接に限った話ではありません。
働き方が変わって、オンラインでの打ち合わせも当たり前になりました。
画面越しだと、相手の反応はもっと見えにくくなります。
話している側は「ちゃんと聞こえているかな」「伝わっているかな」と、
対面以上に不安になるものです。
だからこそ、オンラインでは「ちゃんと聞いています」というリアクションが、
対面以上に大事になります。
うなずきや相づちが、相手をすごく安心させる。
オンライン面接が増えている今、これは面接の通過率にも、
入社後の働きやすさにも、そのまま効いてきます。
そもそも対面とオンラインのどちらを選ぶべきかについては、面接は対面とオンラインどっち?に書きました。
補足:面接官のほうが無表情だったとき
ここまでは、応募する側の表情の話をしてきました。
逆に、「面接官がずっと無表情で、不安になった」という経験をされた方もいると思います。
そちらについては、採用する側の事情も含めて、別の記事に書きました。
面接官が無表情になるのは、あなたへの評価とは関係のない理由であることが、実はほとんどです。
まとめ
・表情が固いだけで落ちることは、ほとんどない
・ただし面接官は、終わったあとのすり合わせで表情の話をしている
・能力が横並びのとき、最後に差がつくのは「印象」
・表情に出にくい人は、「少し大げさかな」くらいでちょうどいい
・質問されたら、一拍おいて表情をゆるめてから話し始める
・「自然体」と「無表情」は別物。中身は自然体、表情はちゃんと開く
・オンラインでは、反応がもっと効く
面接という緊張する場面でも、
ほんの少し「反応する」を意識するだけで、印象は変わります。
少なくとも、表情でマイナスを背負うことは、なくなります。
面接で何を聞かれて、どう答えるか
——その土台になる部分は、こちらにまとめています。
【採用担当が解説】転職面接で聞かれること一覧|”答え方”で差がつく





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