面接の最後に必ずある
「何か質問はありますか?」という、
逆質問の時間。
ここで「何を聞けばいいんだろう」
と固まってしまう人は、
本当に多いです。
こんにちは、
採用に関わる仕事を10年ほどしている、
はれまです。
今日は、実際に「おっ、いい質問だな」
と感心した逆質問と、
逆に「うーん…」と印象を下げてしまった質問を、
両方お話しします。
そして40代のあなたには、
もうひとつ知っておいてほしいことがあります。
経験のある40代だからこそ、
逆質問は「何を聞くか」だけでなく、
「答えをどう受けるか」まで見られている——ということです。
思わず「おっ」と感心した、ある逆質問
先日の面接で、ある方がこう聞いてきました。
「面接官の方も中途入社だとお聞きしましたが、
入社したときと今とで、一番大きく変わったことは何ですか?」
これ、聞かれた瞬間に「いい質問だな」と思いました。
今でもよく覚えています。
なぜいいのか。
少し考えてみると、この質問にはちゃんと狙いがあるんです。
「変わったこと」には、
面接官個人として変わったことと、
会社全体として変わったこと
——この2つの切り口があります。
きっとこの方は、
その両面を確かめたかったんだと思います。
・個人の話を聞けば、その会社で人がどう成長していくのかが見える
・会社全体の話を聞けば、その会社が今どこへ向かっているのかが見える
ひとつの質問で、両方を引き出せる。
しかもこの方は20代前半でした。
若いのに、こんなに本質をつく質問ができるのか、
と素直に感心したのを覚えています。
そして、ここで思うんです。
20代でもここまでできるなら、
経験を積んだ40代のあなたは、もっと深い質問ができるはず——と。
いい逆質問は「相手から引き出す」質問
この例から分かるのは、
いい逆質問は、相手が話したくなる・語ると中身が出てくる質問だということです。
「はい/いいえ」で終わる質問より、
相手が自分の言葉で語る質問のほうが、
ずっと多くの情報が返ってきます。
そして面接官の側も、
そういう質問をしてくる人を見て
「この人は、ちゃんと本質を考えているな」と感じます。
逆質問は、
あなたの”考える力”が一番出る場面でもあるんです。
逆に、印象を下げてしまった質問
一方で、残念ながら印象を下げてしまった方もいます。
その方は、面接の中で給料の話を、3回も繰り返し聞いてきました。
給料はいくらか、賞与はどのくらいか、昇給は——と、
何度も。
しかも、面接の途中で自然に給与の話になって、
こちらが具体的な金額の想定をすでに伝えたあとにも、
最後の質問タイムでまた「給料は…」と聞いてきたんです。
誤解しないでほしいのですが、
給料を聞くこと自体は、まったく問題ありません。
仕事の価値に対して、どれくらいの対価をもらえるか。
これはとても大事なことで、質問するのは当然です。
私も、聞くこと自体に違和感はありません。
問題だったのは、2つです。
・同じことを、しつこく何度も聞いてきたこと
・お金以外の質問が、ひとつもなかったこと
給料は、
あくまで「仕事の価値に対する対価」です。
まだ働いてもいない段階で、
お金のことばかりを執拗に確認されると、
受け取る側は正直、あまり気持ちのいいものではありません。
「この人は、仕事の中身よりお金が最優先なのかな」
と見えてしまう。
これは、すごくもったいないことです。
聞くなら、一度、ていねいに。
それで十分伝わります。
40代の逆質問は、ここで差がつく
ここからは、40代のあなたに向けた話です。
採用側は、40代の逆質問を20代とは少し違う目で見ています。
「聞いて終わり」が、いちばんもったいない
ある40代の方との面接で、こんなことがありました。
「配属予定の部署の課題は何ですか?」と聞かれたので、
こちらも正直にお答えしました。
すると返ってきたのは
——「分かりました、ありがとうございます」。
それだけでした。
正直、心の中で「……なんで聞いたんだろう?」
と思ってしまいました。
課題を聞いたなら、その答えを受けて、
自分ならどう向き合うか、
どうアプローチしそうか。
ひとことでも反応があれば、
「この人の経験は、うちの課題に効きそうだ」
と会話が広がったはずなんです。
40代には、それができるだけの経験があるはず。
だからこそ、質問は「聞くこと」がゴールではなく、
返ってきた答えから会話を繋ぐところまでがセットです。
いい質問を用意するより、
この「受けて、繋ぐ」のほうが、実はずっと差がつきます。
面接官に「なぜこの会社に?」と聞いていい
私自身も転職で今の会社に入った人間なので、
面接で
「なぜこの会社に転職しようと思ったんですか?」
「決め手は何でしたか?」と聞かれたら、
「そりゃ気になるよね」と思います。
でも、この質問、
40代の方からはあまり聞かれません。
たぶん、聞きたいけど聞きにくい。
「相手に失礼かな」と手を出さない質問なんだと思います。
だからこそ、そこを乗り越えて聞いてくれる方には、
「この転職に、この会社に、本気で向き合ってくれているんだな」
と感じます。
面接官が転職組だと分かったら、
遠慮せず聞いてみてください。
逆に、40代だと「重く」見える質問もある
同じ質問でも、
20代が聞くのと40代が聞くのとでは、
受け取られ方が変わることがあります。
たとえば「今日の面接、どうでしたか?」
と面接の場で聞くこと。
20代なら「素直だな」で済むこともありますが、
40代がこれを聞くと、「自信がないのかな」
と不安のほうが伝わってしまいます。
それから、これは私の個人的な感覚ですが
——「職場の雰囲気はどうですか?」や「残業はどのくらいですか?」
を逆質問の”主役”にするのも、
40代にはおすすめしません。
確認すること自体は大事です。
働く条件は、生活に直結しますから。
ただ、採用側が40代に期待しているのは、
環境に馴染む人というより、環境を良くしてくれる人です。
雰囲気や条件の質問「だけ」で終わると、
「受け身なのかな」と見えてしまうことがある。
聞くなら、成果や役割の質問を主役にして、条件の確認はさらっと。
この順番だけで、印象はまったく変わります。
では、何を聞けばいいのか
「いい質問なんて、とっさに思いつかない」という人へ。
難しく考えなくて大丈夫です。
ヒントは、さっきの例にあります。
相手(面接官)自身の経験を聞く質問は、外しにくいです。
・「〇〇さんが入社して、最初に前職との違いを感じたことは何ですか?」
・「入社したときと今とで、一番変わったと感じることは何ですか?」
・(面接官が転職組なら)「この会社に決めた、決め手は何でしたか?」
こういう質問は、
相手が自分の言葉で語ってくれて、
会話も自然に広がります。
少し上級編として、
私自身が応募者の立場なら聞いてみたいのが、
「会議は、どんな種類のものがどれくらいありますか?」
という質問です。
これは、その会社の”働き方の向き”が見えるからです。
会議が多すぎる会社は、
ともすると「会議をすること」が仕事になりがちで、
本来お客様に向けるべき時間やエネルギーが、
社内に向いてしまっていることがある。
そういう空気を、
さりげなく確かめられる質問だと思っています。
もちろん、ここまで考えなくても大丈夫。
大事なのは、数を競うことでも、
難しい質問をすることでもなく、
「自分が本当に知りたいことを、自分の言葉で聞く」ことです。
なお、逆質問は”中身”だけでなく、
“タイミングや数”も印象を左右します。
そちらは別の記事で詳しく書いているので、あわせてどうぞ。
まとめ
・いい逆質問=相手が自分の言葉で語れる質問。「入社時と今で変わったこと」などは外しにくい
・40代は「何を聞くか」より、答えを受けて会話を繋げるかで差がつく
・面接官が転職組なら「なぜこの会社に?」は聞いていい。本気度が伝わる
・雰囲気・条件の質問は”主役”にしない。成果や役割の質問を軸に、条件はさらっと
・給料を聞くのはOK。でも、しつこく・お金の話だけ、はマイナス。一度ていねいに聞けば十分
逆質問は、評価される人とそうでない人で、いちばん差がつく場面のひとつです。
身構えすぎず、でも一問でいいので「本当に知りたいこと」を用意していくと、印象がぐっと変わりますよ。
面接で何を聞かれて、どう答えるか——その土台は、こちらにまとめています。
? 【採用担当が解説】40代の転職面接で聞かれること一覧|”答え方”で差がつく




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