「一次面接からもう10日。連絡が来ない……落ちたのかな」
転職活動をしていると、この待たされる時間が本当にしんどいですよね。
こんにちは、採用に関わる仕事を10年ほどしている、はれまです。
今日は、なぜ選考結果の連絡が遅くなることがあるのか、採用側の事情を正直にお話しします。
そして、多くの方が気にしている「何日待てばいいのか」「こちらから聞いてもいいのか」にも、はっきりお答えします。
結論から言うと、連絡が遅い=あなたの評価が低い、とは限りません。
まず、連絡までの目安をお伝えします
いちばん知りたいところから書きます。
私の場合の目安は、こうです。
| 段階 | 私の場合の目安 |
|---|---|
| 書類選考 | 早ければ当日、遅いと10日ほど |
| 面接後 | 5日以内を意識している |
| さすがに遅い、と自分でも思うライン | 書類選考で2週間 |
書類選考の幅が広いことに、驚かれたかもしれません。
早いときは、職務経歴書が届いたその日に結果を出しています。逆に10日かかることもある。
同じ会社の、同じ採用担当なのに、これだけ差が出ます。その理由は、あとで詳しくお話しします。
面接のあとは、5日以内にご連絡するよう意識しています。
そして、書類選考で2週間かかってしまったときは、自分でも「これは遅かったな」と思います。
つまり——2週間を超えていたら、遅い部類だと思っていただいていいです。
中途採用は、ほとんどが「1名募集」
ここから、遅くなる理由をお話しします。
まず知っておいてほしい前提があります。
中途採用は、たいてい1名だけの募集です。
定年退職した人の補充、辞めてしまった人の補充。「空いた1席」を埋めるための採用がほとんどです。
私がこれまで関わってきた中途採用も、振り返ればほぼ毎回そうでした。
新卒採用のように「今年は5名」とまとめて採るのとは、まったく違うんです。
「1名募集」だからこそ、企業は比較に困っている
1名だけの募集だと、採用側はあるジレンマを抱えます。
それは、他の人と比べられないということです。
たとえば、あなたが二次面接まで進んだとします。一方で、まだ書類選考の段階の人もいる。
このとき、企業が持っている情報の質と深さは、まったく違います。
・二次面接まで進んだあなた → 人柄も受け答えも、かなり詳しく分かっている
・書類だけの人 → テキストの情報しかない
この状態では、比べようにも情報のバランスが違いすぎて、フェアな比較ができないんです。
「決め手に欠ける」と起きること
ここで、あなたが誰の目から見ても申し分ない——経験・スキル・人柄すべて抜群なら、話は早い。
すんなり内定が出ます。
問題は、ちょっと決め手に欠けるケースです。
正直に言うと、採用側にはこんな心理が働くことがあります。
「悪くはない。でも、もう少し良い人がいるかもしれない……」
そして「他にいい人がいなければ、この方で」という保留の状態になる。
このとき企業は、比較できる状態を作るために動き出します。
だから、企業は「日程」を調整する
具体的には、こんなことをします。
・書類選考は合格と決まっているのに、あえて連絡を3日遅らせる
・有力な人の一次面接を先に進めて、複数人の最終面接を同じ時期にそろえる
・そのために、あなたの最終面接を2週間後に設定する
つまり、連絡が遅いのは、あなたを落とすか迷っているからとは限りません。
「他の人と並べて、ちゃんと比べてから決めたい」という、企業側の段取りの結果であることも多いんです。
同じ会社でも、部門によってスピードは違います
ここは、あまり知られていないと思うので書いておきます。
私のところの話をすると、書類選考の合否を私の判断で出せる部門と、部門の責任者と相談してから決める部門があります。
前者であれば、職務経歴書が届いた時点で確認して、その場で合否を出せます。だから早い。
後者は、相談する相手の予定が空くのを待つことになります。相手も自分の仕事を抱えていますから、手が回らなければ、そのぶん時間がかかります。
つまり——同じ会社に応募しても、どの部門の求人かによって、連絡までの日数は変わります。
そしてこれは、あなたの評価とはまったく関係のないところで起きています。
「あの会社は連絡が早かったのに、この会社は遅い」だけでなく、同じ会社の中でも差がある。そう思っておいてください。
ただし、現実はそんなに思い通りにはいきません
ここまで読んで「企業ってそんなに計算してるの?」と思ったかもしれません。
正直に言えば、現場はそんなに思惑どおりには進みません。
有力な人が途中で辞退したり、日程が合わなかったり。
そして、いちばん多いのはこれです。
採用担当が他の業務と兼任していて、単純に手が回っていない。
採用だけを専任でやっている会社は、そう多くありません。他の仕事に忙殺されて、優先順位が下がってしまうことは、正直あります。
他の部門からの返事待ちで止まっていることも、よくあります。私も催促はよくしています。
「戦略」というより「バタバタ」なことのほうが多いくらいです。
「合格が決まっているのに連絡が遅い」は、基本ありません
では逆に、「もう合格と決まっているのに、連絡だけが遅れている」ということはあるのか。
これは、基本的にありません。
採用したいと決まった方には、できるだけ早くお伝えします。他社に決まってしまうかもしれませんから、待たせる理由がないんです。
つまり、こう整理できます。
合否が決まっていれば、連絡は早い。遅いのは、まだ決まっていないからです。
ここで落ち込まないでほしいのですが、「まだ決まっていない」は「落ちた」という意味ではありません。
さきほど書いたとおり、他の方と比較する日程を組んでいる最中かもしれない。決裁する人の手が空くのを待っているのかもしれない。
保留は、不合格ではありません。
不合格の連絡は、その日には出しにくいものです
もうひとつ、正直に書いておきます。
面接が終わったその日に、不合格のご連絡をすることは、心情的にためらいます。
これは事実です。
わざわざ時間を作って、準備をして、来てくださった方に、その日のうちにお断りを送るのは、どうしても気が引けます。
ただ、誤解しないでほしいのですが——通過の場合も、その日には連絡していません。
だから「今日中に連絡が来なかった=不合格」ではありません。そもそも、どちらの場合も当日には出していないんです。
それと、間に人が入っている場合は、そのぶん時間がかかります。
エージェント経由でお伝えするときは、こちらが出した結果が、そこからさらに何段階か経由してご本人に届きます。どうしても数日ずれることはあります。
ここまでの話を、整理しておきます。
| 遅れている理由 | あなたへの意味 |
|---|---|
| 他の候補者と比較する日程を組んでいる | 評価とは無関係。保留の状態 |
| 決裁する人の判断待ち | 評価とは無関係 |
| 採用担当が他業務と兼任していて手が回っていない | 評価とは無関係 |
| 間に人が入っていて、伝達に時間がかかっている | 評価とは無関係 |
| 不合格の連絡を、その日に出すのをためらっている | 残念ながら、可能性はある |
いちばん下だけ、正直に書きました。全部が「無関係」では、気休めになってしまいますから。
ただ、ご覧のとおり——理由の大半は、あなたの評価と関係のないところにあります。
問い合わせは、してもいいと思います
さて、いちばん聞きたいであろうところです。
こちらから「結果はいつ頃でしょうか」と聞いてもいいのか。
結論から言うと、聞いても大丈夫だと思います。
正直に書くと、私はこれまで、ご本人から直接そう連絡をいただいたことが、一度もありません。
エージェント経由で「いかがでしょうか」と照会をいただいたことは何度かあります。ただ、それがご本人の希望なのか、エージェントの方の配慮なのかは、こちらには分かりません。
つまり、多くの方が「聞いてはいけない」と思って、聞かずに待っているのだと思います。
もし直接ご連絡をいただいても、私は気になりません。
ただ、ひとつだけ。
あらかじめ目安をお伝えしているのに、その前に催促されると、少し引っかかります。
たとえば「5日程度でご連絡します」とお伝えしていて、2日目や3日目に「どうでしょうか」と来ると、「お伝えしていましたよね」と思ってしまうことは、正直あります。
だから、伝えられた目安を過ぎてから聞く。これだけ守れば、問題ないと思います。
そして——聞くことには、意味があります。
催促を受けて、選考が早く動くことは、あるかないかで言えば、あります。
後回しになっていたものが、そこで前に出てくることはあるからです。
不安なまま何日も過ごすくらいなら、聞いてしまったほうがいい。私はそう思います。
まとめ
・私の場合、書類選考は早ければ当日、遅いと10日ほど。面接後は5日以内を意識している
・書類選考で2週間を超えたら、自分でも遅いと思う
・中途採用はほとんどが1名募集。だから他の人と比較する日程を組むことがある
・同じ会社でも、部門によって連絡の早さは変わる
・いちばん多い理由は「兼任していて手が回っていない」という現実的なもの
・合格が決まっているのに連絡が遅れることは、基本ない
・遅いのは「まだ決まっていない」から。保留は不合格ではない
・通過でも不合格でも、その日には連絡していない
・問い合わせはしていい。ただし、伝えられた目安を過ぎてから
・催促で選考が早く動くことは、実際にある
選考の沈黙は、本当に不安ですよね。
でもその時間は、あなたがダメだと言われている時間ではありません。
多くの場合、あなたのいないところで、日程や段取りが動いているだけです。
そして、待つのがつらければ、聞いてしまって構いません。それで印象が悪くなることは、まずありません。
どうか、いつも通りの自分で次に備えてください。
なお、面接で「他社の選考状況」を聞かれる理由についても書いています。実は、あなたの答えが選考のスピードを動かすことがあります。
面接での具体的な答え方は、こちらにまとめました。
なお、選考が終わって内定が出たあとも、入社までの期間は落ち着かないものです。
退職の引き止めに遭ったとき、内定先が何を考えているかも書きました。
「そろそろ動こうか」と考え始めた方へ。エージェントとの付き合い方を、採用側の本音で書きました。






コメント