面接が終わったあと、こんなふうに思ったことはありませんか。
「面接官が、ずっと無表情だった」
「うなずきもしてくれなかった。あれは、落ちたサインなんだろうか」
こんにちは、採用に関わる仕事を10年ほどしている、はれまです。
今日は、面接する側から見た「無表情の理由」を、できるだけ正直にお話しします。
結論:面接官の表情から、合否は読み取れません
先にお伝えします。
面接官の表情や反応から合否を読み取ることは、ほとんどできません。
インターネットには「落ちたサイン◯選」という記事がたくさんあります。
反応が薄い、面接が早く終わる、次の案内がない——。
でも、面接する側にいると、そのどれもが別の理由で起きているのを、何度も見ます。
しかも、これから正直に書きますが、
たしかに「もう見送りだ」と決まっている場合もあります。
ただ、それを外から見分ける方法は、やっぱり無いんです。
なぜそう言えるのか。
面接官の反応が薄くなる理由を、ひとつずつ見ていきます。
面接官の反応が薄くなる、4つの理由
1. すでに、見送りの結論が出ている
最初に、いちばん厳しい話をします。
面接官の中で、すでに見送りの結論が出ていることは、あります。
これは事実なので、隠さずに書きます。
ただ、これは4つのうちのひとつでしかありません。
残りの3つは、あなたの評価とはまったく関係のない理由です。
2. 同席している上司に、気をつかっている
これは、意外に思われるかもしれません。
面接官が二人いて、片方が自分、もう片方が上司というとき。
私は、リアクションを抑えることがあります。
理由は、上司が心の中でどう思っているか分からないからです。
上司が「この人は難しいな」と思っているのに、
私が前向きな対応をしてしまうと、気にさわる可能性がある。
だから、少し様子を見ながら、控えめな態度になる。
つまり、そのときの無表情は、あなたに向いていません。
隣に座っている上司のほうを向いているんです。
こういうことが、実際に起きています。
3. 評価をメモしている
私は面接のあと、役員に結果を報告する役割があります。
だから、話の内容を覚えておかなければいけません。
本音を言えば、面接中はできるだけ目を離したくない。
相手の顔を見ながら聞きたいんです。
でも、どうしてもメモを取らなければいけない場面はあります。
そのとき私は、必死にポイントだけを書いています。
うつむいて、手を動かして、表情も止まっている。
外から見れば、たしかに「反応が無い」ように映ると思います。
でも、あれは聞き逃したくないから必死になっているだけ、ということも多いんです。
4. 面接官自身が、緊張している
これも、あまり知られていないと思います。
面接官は面接のプロだと思われがちですが、実際はそうとは限りません。
・しばらく中途採用がなくて、久しぶりに面接をする人
・最近昇進して課長になり、初めて面接官を任された人
こういう人が、面接の席に座っていることは普通にあります。
私は面接に慣れているほうですが、慣れていない面接官は、単純に緊張します。
緊張すると、反応が出ません。質問も少なくなります。
これは、リアルにあることです。
つまり、面接官が無表情だったとき、
「向こうも緊張していたのかもしれない」という可能性は、本当にあるんです。
それでも、私は顔に出さないようにしています
ここまで読んで、「じゃあ見送りのときは態度で分かるのでは」と思われたかもしれません。
でも、少なくとも私は、そうならないようにしています。
面接の途中で「今回は見送りかもしれないな」と思ったとしても、
それを顔には出しません。
面接時間を、極端に短く切り上げることもしません。
理由は2つあります。
ひとつは、単純に相手に失礼だからです。
わざわざ時間を作って、準備をして、来てくださっている。
その方に対して、態度で結論を伝えるようなことはしたくありません。
もうひとつは、まだ見えていない部分があるかもしれないからです。
その時点で見えているものが、その人のすべてとは限らない。
だから、最後まできちんとお話を聞きます。
私がこうしている以上、
「態度が変わらなかったから通過だ」とも言えないわけです。
そこも、正直にお伝えしておきます。
「面接が早く終わった=見送り」は本当か
よく言われるサインについても、中から見た実感を書きます。
まず、面接時間です。
たしかに、時間が短くなるケースはあるのかもしれません。
ただ、私の場合は、40分から50分くらいは確保しています。
面接中は腕時計を見ながら進めています。
時計を見ているのは、そっけないからではなく、時間配分のためです。
(これも、外から見たら「早く終わらせたいのかな」と映るかもしれませんね)
いずれにしても、時間の長さだけで結論を出すのは難しいと思います。
「次の案内がなかった=見送り」は本当か
もうひとつ、よく言われるのが「次の選考の案内があったかどうか」です。
通常は、面接の最後にこうお伝えします。
・結果はエージェントを通じてご連絡します
・後日メールでご連絡します
ただ、正直に言うと、これを言い忘れることがあります。
見送りだから言わなかったのではなく、単純に伝え忘れです。
なので、「次の案内がなかった=見送り」とは限りません。
手応えがなくても、確認していいんです
最後に、実際に役立つ話をします。
案内を伝え忘れたとき、聞き返してくださる方と、そのまま帰られる方がいます。
そして、これは私の実感ですが、
手応えを感じていない様子の方ほど、確認せずに帰られることが多い気がします。
たぶん、こういう気持ちなのだと思います。
「もう落ちているだろうし、いまさら聞くのも気まずい」
でも、これはもったいない。
「結果はいつ頃いただけますか」と聞くことは、まったく失礼ではありません。
むしろ、最後まで関心を持ってくださっている姿勢として伝わります。
そして何より、
あなたが「手応えがなかった」と感じたその面接は、
ここまで書いてきたとおり、
上司への気づかいだったり、メモだったり、面接官の緊張だったりするかもしれない。
面接官の表情は、あなたへの評価ではないことのほうが多いんです。
だから、聞いてください。
まとめ
・面接官の表情や反応から、合否を読み取ることはほとんどできない
・反応が薄くなる理由は4つ。見送りが決まっている/上司への気づかい/メモ/面接官自身の緊張
・4つのうち3つは、あなたの評価とは関係がない
・私は見送りだと思っても顔に出さないし、時間も短くしない
・面接時間は40〜50分。腕時計を見るのは時間配分のため
・次の案内は、単純に伝え忘れることがある
・手応えがなくても、結果の時期は確認していい
面接のあと、あの無表情を思い出して、眠れない夜があるかもしれません。
でも、あの表情の理由は、あなたには見えないところにあります。
見えないものを、悪いほうに想像しなくて大丈夫です。
逆に「自分の表情が固かったかもしれない」と気になっている方は、こちらもあわせてどうぞ。
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