【採用担当の本音】休職やブランクは転職に不利?見送りの理由は、そこではありません

採用の裏側

「この空白期間、どう思われるんだろう」

職務経歴書を前にして、手が止まってしまう。

休職やブランクがある方にとって、ここはいちばん不安な部分だと思います。

こんにちは、採用に関わる仕事を10年ほどしている、はれまです。

調べてみると、「敬遠される傾向にある」といった記述も出てきます。読んで、さらに不安になった方もいるかもしれません。

今日は、採用する側の人間が、書類でその期間を見たときに何を思っているのかを、正直にお話しします。

きれいごとだけでは書きません。厳しいところも含めて書きます。

結論:休職やブランクそのもので、見送ることはしていません

先にお伝えします。

私は、休職期間やブランクがあるという理由だけで見送ることは、していません。

見送りになるとしたら、それは別のところが理由です。

その話は、あとで詳しくします。

ただし正直に言うと、敬遠する会社はあります

きれいごとにしたくないので、こちらも先に書きます。

休職歴のある方を敬遠する会社は、実際にあると思います。

私自身は前向きに捉えたいと思っていますが、採用に関わる人間のなかにも、慎重な意見があるのは事実です。

ここは、ごまかしても仕方がありません。

ただ——だからこそ、お伝えしたいことがあります。

採用する側にも、いろいろな人間がいます。

私のように「まず会って話を聞きたい」と思う人間も、ちゃんといます。

すべての会社が同じ反応をするわけではない。それだけは知っておいてほしいと思います。

書類を見て、最初に思うこと

では、実際に書類で休職期間を見たとき、私が最初に思うことは何か。

「今は、どんな状態なんだろう」

これです。

そして、こう続きます。

「他社は敬遠するかもしれない。だったら、面接でしっかり話を聞いてみようかな」

正直な気持ちです。

もちろん、前提はあります。募集している仕事の実務能力が、最低限の基準を満たしていること。

ただ、職種によって求める基準は違いますから、そこは一律ではありません。

いずれにしても、休職やブランクは、その時点で扉を閉じる理由にはなっていません。

見送りになるのは、休職ではなく「経験の不足」です

ここが、いちばんお伝えしたいところかもしれません。

私が見送りの判断をするとき、その理由はほとんどの場合、こちらです。

募集している仕事に対して、経験や実務能力が足りていない。

休職があったから、ブランクがあったから、ではありません。

同じ経歴でも、経験が十分な方であれば、休職期間があっても面接に進んでいただきます。

逆に、休職もブランクもない方でも、経験が足りなければ見送りになります。

つまり——判断の軸が、そもそも別なんです。

「休職歴のせいで落ちた」と受け止めている方は多いと思います。

でも実際には、まったく別のところで判断されていることのほうが多い。ここは知っておいてほしいです。

ただし、期間の長さでは、正直に言うと変わります

ここからは、書きにくいことを書きます。

期間が長くなるほど、正直に言えば悩みます。

数か月であれば、それほど大きな引っかかりにはなりません。

でも、これが2年となると、かなり悩みます。

そして、年齢によっても違います。

若い方であれば、「まず会って話を聞いてみよう」となる可能性が高い。

40代、50代の場合は、見送る判断になる可能性が高くなる。これが正直なところです。

このブログを読んでくださっている方には、厳しい話だと思います。

隠して書かないほうが不誠実だと思ったので、そのまま書きました。

ただ、これは「諦めてください」という意味ではありません。

すべての会社が同じ判断をするわけではないからです。その話は、最後にもう一度します。

休職やブランクの理由によっても、受け取り方は違います

理由の種類によっても、受け取り方は変わります。

正直なところを、表にしました。

理由私の受け取り方
ご本人の体調いちばん気になる。今の状態を聞かせてほしいと思う
会社都合まったく気にならない。理由さえ分かれば十分
資格取得の勉強地味に気になる。仕事をしながらでは難しかったのかな、と思う

意外に思われたのは、いちばん下ではないでしょうか。

答え方の記事を読むと、「資格取得のための勉強なら前向きな理由として受け取られる」と書かれていることが多いと思います。

私は、少し違います。

もちろん資格の種類にもよります。働きながらではどうしても取れない資格はあります。

ただ、そうでない場合には、「仕事を続けながらでは難しかったのだろうか」と、正直よぎります。

だから、資格の勉強を理由にするときは、なぜ働きながらでは難しかったのかまで書いてあると、こちらは納得しやすくなります。

一方で、会社都合はまったく気になりません。理由さえ分かれば、それ以上は何も思いません。ここは安心してください。

気にしすぎているほうが、かえって心配になります

これは、少し逆説的な話です。

面接でお会いしたときに、こちらが心配になってしまうのは、こういうときです。

ご自身では問題ないと分かっているのに、本人がその期間を意識しすぎている。

繰り返し説明されたり、必要以上に謝られたり、先回りして言い訳をされたり。

そうすると、こちらはこう考えてしまいます。

「入社されたあと、周りの方が気をつかうことになるかもしれない」

これは、とてももったいないことです。

過去のことを気にしているのは、たいていご本人だけです。

こちらは、そこまで重く見ていません。

だから、堂々としていてほしいと思います。

(面接で焦りが伝わってしまう話は、こちらにも書きました)

【採用担当の本音】40代の面接で落ちるのは、焦りが伝わったとき

書類には、概略だけ書いてください

では、書類にはどう書けばいいのか。

私の考えは、こうです。

書類には概略だけ。詳しくは面接でお話しさせてください、くらいで十分です。

長々と事情を書き込む必要はありません。

一方で、いちばん困るのは、職務経歴書に何も書かれていなくて、面接で「実は……」と言われるパターンです。

これは誤解しないでほしいのですが、内容がダメだから困る、という意味ではありません。

困るのは、こちらの準備ができていないからです。

心の準備も、聞き方の準備も、時間配分の準備もできていない状態で、その話が始まってしまう。

そしてもうひとつ。正直に言うと、こう思ってしまうことがあります。

「あえて書かなかったのかな」

ご本人にそんなつもりがなくても、受け取る側はそう感じてしまうことがある。

だから、一行でいいので書いておいてください。それだけで、面接の場がまったく違うものになります。

書き方については、こちらに詳しく書きました。

【採用担当の本音】職務経歴書に「不利なこと」を正直に書ける人は強い|休職・ブランクの伝え方

面接では、しっかり聞かせてほしいと思っています

「面接で聞かれたら嫌だな」と思われるかもしれません。

でも、私の気持ちは逆です。

しっかり聞きたいと思っています。

聞きにくいから避ける、ということはしません。

むしろ、身を乗り出して、受け止めますので正直に教えてください、というスタンスで臨みます。

こちらが知りたいのは、詮索したいからではありません。

一緒に働くうえで、何を大事にすればいいのかを知っておきたいからです。

だから、聞かれたときは身構えずに話していただければと思います。

私が見ているのは「今」と「これから」です

最後に、いちばん伝えたいことを書きます。

私が見ているのは、過去ではありません。

今と、これからです。

具体的には、こういうところを見ています。

・未来への想いや希望があるか
・話しているときに、笑顔が出るか
・これからのキャリアを考えているか

過去に何があったかより、こちらのほうがずっと大事です。

そしてもうひとつ。これは私の考えですが、書いておきます。

そうした経験は、強みになると思っています。

体調を崩した経験のある方は、相手の表情やしぐさから、その人が何を気にしていて、何を求めているのかが分かるようになっていることがあります。

これは、配慮や先回りという面で、とても強力な武器です。仕事の場で、誰にでもできることではありません。

そういう方は、社会のなかで増えています。

その強みを発揮していただくことは、会社にとっても、社会にとっても意味のあることだと思っています。

だから私は、前向きに捉えていきたいと思っています。

まとめ

・休職やブランクそのものを理由に見送ることは、していない
・ただし、敬遠する会社が実際にあるのも事実
・書類で見て最初に思うのは「今はどんな状態だろう」
・見送りの理由は、ほとんどの場合「経験の不足」であって休職ではない
・正直に言うと、期間が長くなるほど悩む。年齢によっても判断は変わる
・会社都合はまったく気にならない。資格取得の勉強は、実は少し気になる
・気にしすぎているほうが、かえって心配になる。堂々としていてほしい
・書類には概略だけ。何も書かずに面接で切り出されるのがいちばん困る
・面接では、しっかり聞かせてほしいと思っている
・見ているのは過去ではなく、今とこれから

厳しいことも書きました。

期間が長い場合や、年齢が上がってからの場合、簡単ではないのは事実です。

でも、採用する側にも、いろいろな人間がいます。

すべての会社が同じ判断をするわけではありません。

だから、一社や二社の見送りで、自分を否定しないでください。

あなたの経験を、強みとして受け取る会社は、ちゃんとあります。

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