企業から「面接は対面でもオンラインでも、どちらでも結構です」
と言われて、迷ったことはありませんか。
移動の手間を考えたらオンラインのほうが楽。
でも、対面のほうが印象は良さそうな気もする。
どっちを選ぶのが正解なんだろう——。
こんにちは。
採用に関わる仕事を10年ほどしている、
はれまです。
先に私の結論をお伝えすると、
「選べるなら、対面を検討してみてほしい」です。
理由は、マナーや印象の話ではありません。
採用する側から見えている「選考の裏側」に、
対面とオンラインの見えない差があるからです。
今日はその話をします。
オンラインが「楽」なのは、採用側もわかっています
最初にお伝えしたいのは、
オンライン面接を選ぶこと自体は、
まったく悪いことではないということです。
- 在職中で、平日の日中に時間が取りづらい
- 応募先が遠方で、交通費も移動時間もばかにならない
- 自宅のほうが落ち着いて話せる
どれも当然の事情ですし、
採用側もそれをわかった上で「どちらでも」と言っています。
オンラインを選んだからといって、
それだけで評価が下がることは、
少なくとも私の周りではありません。
ただ、それでも私は「選べるなら対面」と考えています。
理由は大きく2つあります。
理由①:対面1回は、オンライン3回分の情報量
先日、私は面接のためだけに、遠方の会場までかなりの時間をかけて足を運びました。
正直、移動は大変です。
それでも行く価値があると思っているのは、
オンラインで3回会うより、対面で1回会うほうが、得られる情報が多い
と感じているからです。
画面越しでは、話の内容と表情くらいしか伝わってきません。
対面だと、入室してから席に着くまでの所作、あいさつの声、
話すときの間合い、その場の空気のつくり方
——言葉になっていない情報が、一度にたくさん入ってきます。
そしてこれは、応募者側にとっても同じです。
オフィスの雰囲気、働いている人の表情、面接官の人柄。
会社を見極める情報量も、対面のほうが圧倒的に多いのです。
面接は「見られる場」であると同時に「見る場」でもある。
そう考えると、対面はお互いにとって濃い時間になります。
理由②:面接官は、あなたの「社内の推薦人」になる
こちらが今日いちばんお伝えしたい、裏側の話です。
面接は、その場で合否が決まって終わり、ではありません。
面接のあと、面接官はあなたのことを社内に報告します。
「今回の方、良かったです。ぜひ次の選考に進めたい」と、
上司や次の面接官に向かって、あなたを推薦するのです。
このとき、対面で会っているかどうかで、
推薦の説得力が変わってきます。
対面で会って「いいな」と感じた人のことは、
自信を持って推せます。
「実際にお会いしましたが、とても感じの良い方でした」と言い切れる。
ところが、オンラインでしか会っていない人の場合、
「いいな」と感じていても、
どうしてもこんな枕詞がついてしまうのです。
「直接お会いしてはいないのですが……良い方だと思います」
推薦している本人が、どこか半信半疑なんですね。
画面越しの印象だけで言い切ってしまっていいのか、
という迷いが残る。
その迷いは、聞いている側にも伝わります。
つまり、対面で会うことは、面接の場での印象だけでなく、
あなたがいない場所で行われる「社内の議論」での押しの強さ
にも影響している。
これは応募者からは決して見えない部分ですが、
選考ではたしかに働いている力学だと感じています。
「オンラインだと落ちる」という話ではありません
誤解のないように書いておくと、
オンライン面接で通る方はちゃんと通ります。
内容が良ければ、画面越しでも伝わるものは伝わります。
ですから、遠方で移動が現実的でない場合や、
在職中でどうしても時間が取れない場合は、
迷わずオンラインを選んで大丈夫です。
無理をして直前まで移動でバタバタし、
疲れた状態で面接に臨むくらいなら、
落ち着いた環境のオンラインのほうがずっと良い。
そのうえで、こう考えてみてください。
- 「どちらでも」と言われたら、対面を前向きに検討する
- 序盤はオンラインでも、選考が進んだ段階では対面を選ぶ(最終に近いほど、対面の価値は大きくなります)
- 遠方などの事情がある場合は、その旨を正直に伝えてオンラインにする
なお、交通費について補足すると、
遠方の応募者に交通費を支給する企業も増えてきている印象です。
私のいる職場でも、遠方からお越しいただく方には交通費をお出ししています。
募集要項に書かれていることもありますし、
案内がなければ問い合わせて確認しても失礼にはあたりません。
「交通費がかかるから」という理由だけで対面をあきらめる前に、
一度チェックしてみてください。
面倒でも一度足を運んでおくことは、
目に見えないところであなたの後押しになってくれる。
私はそう感じています。
まとめ:迷ったら「会いに行く」を選んでみてください
今日のポイントをまとめます。
- オンライン面接を選ぶこと自体は悪くない。事情があるなら堂々と選んでいい
- ただし対面は、お互いに得られる情報量が多い。会社を見極めたいならなおさら
- 面接官は面接のあと、社内であなたを「推薦」する。対面で会っていると、その推薦に自信と説得力が乗る
- 迷ったら対面。特に選考が進んだ段階では、会いに行く価値が大きい
面接は、画面の中だけで完結しているように見えて、
実はそのあとの「社内の会話」まで続いています。
その会話の中で、あなたの推薦人が胸を張って話せるかどうか。
対面の一手間には、それだけの意味があると思うのです。
応援しています。




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